Record China 2007年11月19日(月) 19時26分
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2500年以上の歴史と1747kmもの全長を誇る中国の大運河だが、世界遺産への登録は遅々として進まない。2007年11月、北京科学技術大学の学生グループがその理由を調査した。写真は江蘇省揚州市を流れる大運河。
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フランスのミディ運河は1681年に建設され、全長は240km。1996年に世界遺産に登録された。運河といえば、中国には2500年以上の歴史と1747kmもの全長を誇る大運河が存在するが、いまだに世界遺産登録は実現していない。2007年11月、北京科学技術大学の学生・王進(ワン・チン)はこのたび「大運河の現状、保護政策と世界遺産申請に関する調査報告」を発表、大きな注目を集めている。
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中国では05年より大運河の世界遺産登録の申請作業が開始され、保護措置も進められているが、登録に向けた実質的な進展はいまだに見られない。「世界に名だたる大運河がなぜ世界遺産に登録されないのか?」この疑問を解消するため、学生たちは13のグループに分かれ、運河経路上の18都市を調査した。調査内容は運河周辺の環境、歴史と文化、運河の社会経済的効果、各地方政府の運河保護政策の4項目。
調査の結果、世界遺産登録が順調に進まない理由として、政府の宣伝が不足していること、市民の大運河への認識不足の2つの理由が浮かび上がったという。そこで学生たちは大運河の歴史・文化的意義に関する宣伝活動、世界遺産登録を求める署名活動を開始したという。「中国の経済・文化の発展に極めて大きな影響を及ぼした大運河の価値は万里の長城に劣らない。ぜひとも世界の人々に大運河を知ってもらいたい」と王くんは話した。(翻訳・編集/KT)
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