Record China 2007年11月16日(金) 18時28分
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2007年11月、蛍が発光するメカニズムの研究とその利用が進む中、中国では蛍が絶滅の危機に瀕していることがわかった。
2007年11月15日、新華網によれば、先日天津で行われたユーラシア自然歴史博物館によるフォーラムにおいて、現在中国で蛍が絶滅の危機に瀕していることをある専門家が明らかにした。
中国科学院昆明動物研究所の梁醒財(リャン・シンツァイ)研究員は、蛍の卵、幼虫、さなぎ、成虫がともに光ることをまず説明。幼虫が光るのは天敵から逃れるためだが、成虫が光るのは異性を引き寄せるためだとか。蛍が発光するのに使われているのは主にルシフェラーゼ遺伝子で、発光酵素を生成する。発光酵素はATP(アデノシン3リン酸)に反応して発光することから、ATP検査に広く応用されるところとなり、生物物質の検査や、流体中の微生物汚染分析、細胞の活性検査など様々な場面で使われているが、中国での蛍の発光酵素の利用はまだまだ進んでいないのが現状だそうだ。
中国では環境汚染、農薬、化学肥料や工業排水、都市の光害などにより蛍の生息環境が脅かされ、調査から蛍の数は年々減少、絶滅の危機に瀕していることがわかったという。梁研究員ら専門家は、蛍の保護には政府、研究者、学術団体、民間保護団体、企業などが幅広く協力して活動する必要があると呼びかけた。(翻訳・編集/岡田)
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