収入は4倍のはずだった!著作権侵害による被害額1兆5000億円超、コンテンツ産業発展を阻害―北京市

Record China    2007年11月12日(月) 11時53分

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9日、2007年中国国際著作権フォーラムの席上、海賊版のDVD・ソフトウェアによる被害額は約1兆5000億円に達するという試算が披露された。写真は北京海賊版DVD。

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2007年11月9日、北京市で開催中の国際文化産業博覧交易会の会場で、「2007年中国国際著作権フォーラム」が開催された。海賊版のDVD・ソフトウェアによる被害額は1000億元(約1兆5400億円)に達するという試算が披露された。

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北京中視広連文化発展有限公司の調査によると、同社制作の映画を映画館・正規DVDで見た者はわずかに4分の1、大多数が海賊版DVDで観賞していたという。同社の胡其鳴(フー・チーミン)理事長は「2006年の中国映画産業全体の観客収入は28.3億元(約435億円)だったが、海賊版がなければ収入は4倍の113億元(約1740億円)になっていた」と主張した。音楽など映画以外の産業を含んだ被害額は1000億元(約1兆5400億円)に達し、コンテンツ産業の発展を大きく阻害しているという。

北京市版権局の馮俊科(フォン・ジュンクー)局長も「著作権保護は文化産業発展の鍵」だと指摘、政府は積極的な海賊版対策を実施していると話した。また、知的所有権を確立した商業活動は大きな利益を生み出すと述べ、ネットで流行した楽曲「ネズミは米が好き」を例に挙げた。ネットでの大流行後、同曲は商標登録・ブランド形成などの著作権管理に成功、CD・カラオケ・着メロ・小説・携帯ゲームなどを通じて作曲者とレコード会社に1億元(約15億4000万円)以上の利益をもたらしたという。(翻訳・編集/KT)

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