2015年12月30日、中国新聞社によると、慰安婦問題で日韓両政府が合意したことを受け、韓国メディアは「日韓首脳は課題を突きつけられた。（合意内容を）実行に移さなければならない」と伝えた。

日韓両政府の合意に対し、韓国国内では賛否両論が起きた。「受け入れがたい点もあるが、現状を考えれば受け入れざるを得ない」という声がある一方、「日本政府に免罪符を与えた。最終的な解決とはいいがたい」との反対意見も出ている。元慰安婦女性の支援団体は「被害者や国民の声に背いた合意だ」と痛烈に批判している。

韓国メディアは、両政府にとっては解決したかもしれないが、被害者や国民からみれば問題は収束していないと指摘。残された課題はどう被害者を説得し、世論の理解を得るかで、それこそが朴槿恵（パク・クネ）大統領と安倍晋三首相に与えられた課題だとしている。

韓国メディアは「安倍首相が自らの口で誠意を見せず、簡単な言葉で解決しようとするなら、韓国世論が期待する『最終的かつ不可逆的な』決着は難しい」と報じている。（翻訳・編集/大宮）