Record China 2015年12月30日(水) 1時40分
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今年も残りわずかとなった。韓国のこの1年の出来事を「2015年韓国10大ニュース」として振り返る。3本目は、韓国の人気作家に持ち上がった盗作疑惑。資料写真。
今年も残りわずかとなった。韓国のこの1年の出来事を「2015年韓国10大ニュース」として振り返る。3本目は、韓国の人気作家に持ち上がった盗作疑惑。
2015年6月16日、韓国を代表する女流作家として知られ、日本でも作品が多数出版されているシン・ギョンスク氏の短編に、三島由紀夫の作品が一部盗用されているとの疑惑が持ち上がった。問題が指摘されたのは、1996年発行のシン氏の短編集に収められた小説「伝説」。韓国の小説家で詩人のイ・ウンジュン氏が、83年に韓国語版が出版された三島の「憂国」と一部が酷似していると、ホームページで告発した。
シン氏は指摘のあった翌日に「『憂国』を読んだことがない」と疑惑を否定。しかし22日になって報道機関の取材に応じ、「どんなに考えても『憂国』を読んだ記憶はないが、今では自分の記憶を信じられなくなった」と語り、自身の過ちを曖昧に認めた上で、読者や関係者に向けた謝罪の言葉を述べた。
実は、シン氏に限らず、韓国の大物作家による盗作疑惑は過去にも何度か持ち上がったことがあったが、「文壇を代表する作家」への指摘は業界ではタブー視されてきたという。今回の指摘についても、出版社側が「いくつかの文章が似ていることで、盗作をうんぬんするのは問題」などシン氏を擁護していたが、これがかえって世論の批判を強めることになった。
今年、韓国では他に、人気作家のパク・ミンギュ氏がネット上の文章と日本の漫画からの盗作を認めたほか、絵本作家のチェ・スッキ氏が日本の絵本からコンセプトを流用したことを認めている。(編集/吉金)
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