2015年12月27日、中国の掲示板サイトにこのほど、「友人が日本車を買ったが、その理由に何も言えなかった」と題するスレッドが立った。これに中国のネットユーザーは「なぜ日本車を買うのか理解に苦しむ」などと反応、日本のネットユーザーは「別に嫌いな国の車など買わなくても」などの声を上げている。

スレ主の友人は「中国東北地方（旧満州）は資源が豊かだが、国内でも経済が遅れている地域だ。日本が東北地方を管理していればもっと豊かになっていたはず。日本車を買ったのは、虚偽的な愛国なんて何の意味もなく、実利を考えれば日本車は燃費がいいからだ」と語ったという。スレ主は「こういう考えの人は少なくないと思う。実際、町には日本車があふれており、確かに燃費がいい」と感想を述べた。

これに対し、中国のネットユーザーからは「どんな車を買おうと個人の自由だが、外国車はたくさんあるのになぜ日本車を買うのか、理解に苦しむ」「日本車を運転している人はみんな民度が低い」「日本車を買う人はここ数年で減ってきていると思うけど」などの書き込みが寄せられた。

中には「東北地方の経済と日本車にどんな必然的な関係があるのか」「こういう人間はすぐにでも売国奴になるものだ」「日本車の方が中国車より質が高いのは確か。でも日本が優位な産業は減ってきている。自動車も倒れたら日本は終わりだな」 といった意見もあった。

一方、日本のネットユーザーは「別に嫌いな国の車など買わなくてもよかろう 。同様の理由で韓国車など買わんし」「異常な安心安全を求める国民性が中国製品の廉売の非関税障壁になるとは誰も思わなかったろう 」などと反論。

最近の中国の大気汚染悪化と自動車排ガスとの因果関係を指摘する「『（日本車が）一番空気を汚さないから』に言い返せる中国人はいるの？ 」「正直言って触媒とフィルターを通して排気されるトヨタ車の排気の方が外の空気よりきれいだろ」などのコメントも目立った。（編集/大隅）