CCRCは「Continuing Care Retirement Community」の略。健康時から介護時まで継続的ケアを提供する共同体であり、本家の米国では約2千拠点、居住者約70万人、約3兆円という市場規模がある。ひとつの敷地での継続的ケアの視点と併せて、予防医療、健康支援、社会参加などがプログラム化されている。要介護状態になるのを避け、健康寿命を延ばす、いわゆる「PPK(ピンピンコロリ)」の取組みが、介護保険に依存した日本の特別養護施設、シニア住宅などと全く異なる逆転の発想だ。さらに介護・ヘルパー以外の健康ビッグデータ分析、ソーシャルワーカー、プログラム開発、ホスピタリティなどの新たな職業が生まれ、地域に雇用と税収をもたらす。
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