<2015年中国10大ニュース(7)>中国から科学・医学分野で初のノーベル賞受賞者

Record China    2015年12月30日(水) 22時20分

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2015年の中国の出来事を振り返る「中国10大ニュース」。7本目は、中国中医学者のノーベル賞受賞。写真は屠氏。

2015年の中国の出来事を振り返る「中国10大ニュース」。7本目は、中国中医学者のノーベル賞受賞。

10月5日、スウェーデンのカロリンスカ研究所は、今年のノーベル医学・生理学賞を、中国中医学者の屠●●(トゥ・ヨウヨウ。●=口へんに幼)氏、北里大学の大村智氏、アイルランド人のウィリアム・キャンベル氏の3人に授与すると発表した。

屠氏の授賞理由は、長年にわたり中国医学と西洋医学の結合について研究し、新型のマラリア治療薬の精製に大きく貢献したこと。屠氏は、これまでにもノーベル賞候補に名前が上がり、「ノーベル賞に最も近い中国人」とも言われていたが、中国国内では高く評価されていなかった。中国では最高位の科学者に授与される「院士」に何度も落選したほか、博士号を持っておらず、海外留学経験もないことから「三無」科学者と呼ばれた。

屠氏は受賞が決まった直後のメディアの電話取材に、「これは私一人の栄誉ではなく、中国の科学者全体の栄誉です。みんなが数十年にわたって研究をしてきたので、受賞はそれほど意外に感じませんでした」と語った。

また、若い研究者に向けて、「科学研究での成功は容易なことではなく、苦しい努力をしなければなりません。私も40年以上後に『アルテミシニン』の研究が国際的な評価を得るとは考えもしませんでした。科学とは実際の状況に基づいて真実を追求することが必要で、名誉や利益を求めて争うためのものではありません」というメッセージを送っている。(編集/北田

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