農村の教育機会確保に支援、小中学校の経費免除へ―中国

2007年11月5日、浙江省杭州市で、第5回中国杭州国際教育イノベーション大会が開催された。席上、教育部基礎教育課非識字者一掃所の高学貴（ガオ・シュエグイ）所長は、今年中央政府は農村地区の1億5000万人の小中学生の経費免除のために181億元（約2790億円）を投じたことを明らかにした。

【その他の写真】

順調な経済成長を続ける中国だが、収入の増加以上の速度で教育費が上昇しており、国民の大きな負担として社会問題化している。近年、学費値上げは政府により厳しく規制されているため、経費名目での徴収額が増加している。

高所長によると、2006年の春学期より西部地区の農村では全学生の経費が免除された。2007年の春学期より対象地域は中東部の農村へと拡大され、現在全国の農村では小中学生の経費が免除されているという。（翻訳・編集/KT）