2015年12月21日、新文化報によると、中国吉林省のある街で、「夫は韓国法務部の関係者だ」と偽り、金銭と引き換えに現地での不法滞在記録の抹消を約束した女とその夫が詐欺容疑で逮捕された。

被害者となったのは韓国当局から強制送還処分を受けた過去を持つ姉妹2人で、この記録を消す手立てを考えていたところ、今年5月に「夫は韓国法務部勤務」という女と知り合った。

女は記録を消す見返りとして1人1万元（約19万円）を要求。その3カ月後に姉妹に電話で「例の件は片付いた。今後は海外で働く手続きを取ることもできる」と話し、「自分に手続きを任せれば相場の半分以下の1人5万元（約95万円）」と持ち掛けた。姉妹は言われた通りの金額を払ったものの、その後女からの連絡が途絶えたことで不信感を持ち始め、関係当局に問い合わせた結果、韓国での記録が消されていないことが判明。先月17日に地元の派出所に届け出た。

警察の調べによると、女の夫は出稼ぎ労働者として韓国で溶接の仕事に就いており、先月28日に帰国。2人は容疑を否認しているが、当局は同様の手口による被害者は他にもいるとしている。（翻訳・編集/野谷）