中国企業が南シナ海の「論争のある島」に給油施設建設、中国の専門家は「建設は必然の流れ」と反発―中国紙

Record China    2015年12月15日(火) 23時29分

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15日、環球時報は中国石油化工集団が南シナ海・西沙諸島の永興島に給油施設を建設中だと発表したことについて、「一部の海外メディアが『論争のある島に施設建設』と報じた」と指摘した。写真は中国石油化工集団。

2015年12月15日、環球時報は中国石油化工集団(シノペック)が南シナ海・西沙諸島の永興島(ウッディー島)に給油施設を建設中だと発表したことについて、「一部の海外メディアが『論争のある島に施設建設』と報じた」と指摘した。

シノペックは14日、中国版ツイッター・微博(ウェイボー)を通じて「永興島に給油施設を建設中」と発表し、その理由として島を管轄する三沙市(海南省)のインフラ建設に伴う燃料問題を解決するためと説明。島の埠頭に2000立方メートルの貯蔵タンクを整備する計画で、給油施設の完成は3カ月後、貯蔵タンクは1年後を見込んでいる。

記事によると、この発表をめぐってロイター通信は「主権争いのある海域で中国は民用施設の建設を拡大している」と指摘、ウォール・ストリート・ジャーナルは「永興島の貯蔵タンクは中国が南シナ海に建設するインフラの一例に過ぎない」「中国の南シナ海での主権主張と施設建設は中国と周辺国との緊張を引き起こした」と報じた。

これに対し、中国の海洋問題の専門家は「永興島の給油施設建設は中国の行政当局が管理する範囲内の行為」と語り、永興島を市政府所在地とする三沙市ではインフラ整備の加速などによって燃料需要が増えている点を指摘。遠方からの燃料輸送に頼っている現状を打破する上で、給油施設の建設は必然の流れとの考えを示した。(翻訳・編集/野谷

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