2015年12月11日、韓国・聯合ニュースは、歯に衣着せぬ物言いでたびたび物議を醸している韓国野党・新政治民主連合の李竜得（イ・ヨンドゥク）最高委員が、朴槿恵（パク・クネ）大統領に向かって暴言を吐いたと報じた。

李最高委員はこの日国会で開かれた会議で、低出生率への政府の対策を批判、朴大統領個人を攻撃するような発言を繰り返した。記事が「不適切な表現」と糾弾したのは、「結婚もせず、出産もせず、子どもを育てもせず、履歴書を一度も書いたことがなく、自分が働いて稼いだ金で一度も家庭を築いたことのない人であっても、きちんと教育を受け育てられたまともな人間であれば、一般の若者が金を稼ぎ結婚し出産する人間社会の成長過程を、十分に分かっているはず」などの発言。

朴大統領は10日、低出生率・高齢化への対策を話し合う会議で、「韓国で未婚化が進んでいるのは若者がまともな職に就けないため」とし、出生率の上昇には雇用問題の解決が急務との考えを示していた。

これについて、韓国のネットユーザーからは数千ものコメントが寄せられているが、記事の通りこれを暴言と捉え朴大統領を擁護する声は少数派のようだ。

「これのどこが暴言なの？」

「正確な指摘だ」

「すっきりした。国会議員ならこれくらいは言ってくれないと。しかも、何一つ間違ったことは言ってない」

「女性を卑下してる発言ではあるけど、女性団体は静かだね」

「大統領自身は子どもを産んでないのに、なぜ人には産めと言うんだ！率先垂範してほしいところだ！」

「この人たちは、事実を言うと怒り出すんだよね」

「こうやって世論を操るのはやめようよ」

「こんな心の狭い人が議員をやってるなんて、情けない。結婚しないのも、出家するのも、個人の自由であり、それぞれの選択だ。その辺りのことをちゃんと勉強してから出て来て」

「大統領がどうこうじゃなくて、女性全体を卑下してる暴言だと思う」

「大統領になったこともない人が、大統領にお説教するつもり？」（翻訳・編集/吉金）