Record China 2007年11月5日(月) 23時51分
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“中国砂漠のオアシス”敦煌市では近年、オアシス面積が急激に縮小。甘粛省は2010年までの4年間で、敦煌の生態環境・文化遺産保護に300億円余を投資するという。写真は消滅の危機に瀕している敦煌の月牙泉。
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2007年11月1日、中新社によれば、人口、耕地規模が拡大しつづけ、地下水を汲み上げすぎた結果、“中国砂漠のオアシス”であった敦煌市は近年、オアシス面積が急激に縮小しており、土壌の砂漠化が激しくなっている。こうした状況の中、甘粛省では、2010年までの4年間で19億3300万元(約300億円)の投資を行い、敦煌の生態悪化をくい止める第一歩としようとしている。
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敦煌は甘粛省河西回廊の最西端に位置しており、代表的なオアシス灌漑農業地区である。四季を通じて作物が実り、砂漠の奇観の神秘的な装いやゴビ砂漠の絶景のほか、莫高窟を代表とする敦煌文化が世界に名高い。
ところが、特殊な地理的条件や非合理的な生産体制などが原因となり、敦煌の生態が悪化したことで、黄砂の嵐、頻発する乾熱風、大幅に縮小するオアシス、土壌流出、湖や沼の減少が進み、植物が急激に減ってきている。データによれば、敦煌盆地の水位は毎年0.24メートルの速さで下がっており、名高い莫高窟と月牙泉は消滅の危機にさらされているという。
こうした状況は中国社会各界の関心を集め、温家宝総理は複数の指示を行っている。甘粛省政府は対策部署を設置し、先日公布された「敦煌の生態環境と文化遺産保護の短期事業法案」に基づき、2007-10年に甘粛省は19億3300万元を投じて20個項目のプロジェクトを実施し、20年までには敦煌の生態環境回復を目指すとしている。(翻訳・編集/岡田)
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