2015年11月21日、環球時報によると、中国のスポーツ用多目的車（SUV）ブームに陰りが見え始めた。販売台数と価格がともに低下している。

景気低迷とともに中国自動車市場も成長率が鈍化していた。そうした中、唯一気を吐いていたのがSUVだ。今年1〜10月の自動車販売台数は前年同期比1．5％増にとどまったが、SUVに限れば46％増と急増していた。

ロイター通信によると、このSUVブームにも陰りが見えている。各社がSUV市場に注力した結果、価格が下がりつつある。新型車ですらすぐに値引きされるようになった。多くの車種が投入された結果、人気が分散し、赤字の車種まで登場している。市場もすでに飽和しつつあり、来年には販売台数がマイナスに転じるとみられる。（翻訳・編集/増田聡太郎）