2015年10月30日、韓国のバラエティー番組のフォーマット権を買い尽くした感のある中国で、来月からはいよいよ日本の人気バラエティーを導入した番組が放送される。今後は増加すると思われる日本発バラエティーの輸入だが、当局の規定に合わない表現も多いのが問題だという。新聞晨報が伝えた。

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近年、中国のテレビ界ではリアルバラエティー番組が大ブーム。人気タレントがさまざまなサバイバルや難題に挑戦し、素の顔を見せるところが受けている。これまで韓国のバラエティーの中国版が数多く放送されてきたが、来月オンエアの湖南衛星テレビ「全員加速中」は、日本の人気番組を導入したもの。これをきっかけに、バラエティー界に新たな潮流が生まれるのではと注目されている。

「全員加速中」には毎回10人余りの人気芸能人が出演し、黒服を着たハンターたちの追走を避けながら、決められたエリア内で90分間にわたって逃げ続けるという番組。フジテレビ「run for money 逃走中」のフォーマット権を取得したものだ。

近年になってバラエティー番組熱が高まった中国に対し、常に進化を続ける日本のバラエティーだけに、今後そのままの形で導入するのは難しい、と記事では指摘している。中国の芸能人が、体を張り、恥をさらすような表現にまだまだ慣れていないのも理由の一つ。また、女装家やヤンママといった人物が登場して笑いを取るのも、中国メディアを管轄する国家広播電影電視総局（広電総局）が設けた規定からはみ出すという難問もある。（翻訳・編集/Mathilda）