八牧浩行 2015年10月23日(金) 17時36分
拡大
23日、山口那津男公明党代表は日本記者クラブで記者会見し、10月上中旬の韓国、中国訪問について語った。中国の習近平国家主席との面談で「来年桜の季節に日本を訪問してほしい」と提案したのに対し、ほほ笑んでうなづいていたと明かした。
(1 / 3 枚)
2015年10月23日、山口那津男公明党代表は日本記者クラブで記者会見し、10月上中旬の韓国、中国訪問について語った。中国の習近平国家主席との面談で「来年桜の季節に日本を訪問してほしい」と提案したのに対し、ほほ笑んでうなづいていたと明かした。日本の政治家として初めて会談したアジアインフラ投資銀行(AIIB)総裁候補の金立群氏は日本の加盟を歓迎、来年初めに訪日する方針を示したという。発言要旨は次の通り。
【その他の写真】
韓国では朴槿恵大統領と会談し、安部首相の親書を手渡すとともに、日韓首脳会談が、来月1日のソウルでの日中韓首脳会談の際に開催されることを確認した。朴大統領は従軍慰安婦の問題を人権問題ととらえるよう促し、問題改善への期待を示した。また在日朝鮮人などへのヘイトスピーチを禁止するための立法措置を要望した。朴大統領は「安部首相と会うのを楽しみにしている」と笑顔で語っていた。
中国では、習近平国家主席と短時間話をし、安部首相の親書を渡した。「来年桜の季節に日本を訪問してほしい」と述べたのに対し、にっこりとほほ笑んでうなづいていた。北京の新聞などに大きな写真付きで報道された。盧溝橋にある中国人民抗日戦争記念館にも行ったが、以前訪れた数年前に比べ、展示に変化があり、日中友好を志向する展示があった。たとえば、日中国交正常化後の日中交流の歴史の展示のほか、安部首相と習主席の昨年11月の首脳会談の写真も掲げられていた。
アジアインフラ投資銀行(AIIB)総裁候補の金立群氏と日本の政治家として初めて会談した。同氏は「私はアジア開発銀行(ADB)の副総裁を務めたことがあり、アジアの発展のためにADBと協調していく。ガバナンスと持続可能性を高めるので、日本の加盟を歓迎したい。AIIBは年内に発足し、来年第2四半期に最初のプロジェクトを選定する。年明けに日本を訪問する」と語っていた。
70周年記念行事出席のため10月初めに訪朝した劉雲山政治局常務委員とも会談した。同氏は「金正恩第一書記は民生安定と経済発展を目指しており、重要なのはこの目標を実現できるかだ。中国の対北朝鮮政策は(1)友好促進、(2)非核化要求、(3)平和的交渉―の3原則に則っている。北朝鮮訪問の印象は、国民の生活が大分落ち着いた感じだった」と述べていた。(八牧浩行)
■筆者プロフィール:八牧浩行
1971年時事通信社入社。 編集局経済部記者、ロンドン特派員、経済部長、常務取締役編集局長等を歴任。この間、財界、大蔵省、日銀キャップを務めたほか、欧州、米国、アフリカ、中東、アジア諸国を取材。英国・サッチャー首相、中国・李鵬首相をはじめ多くの首脳と会見。東京都日中友好協会特任顧問。時事総合研究所客員研究員。著・共著に「中国危機ー巨大化するチャイナリスクに備えよ」「寡占支配」「外国為替ハンドブック」など。趣味はマラソン(フルマラソン12回完走=東京マラソン4回)、ヴァイオリン演奏。
この記事のコメントを見る
Record China
2015/10/10
2014/10/9
2013/9/24
2013/2/8
ピックアップ
we`re
RecordChina
お問い合わせ
Record China・記事へのご意見・お問い合わせはこちら
業務提携
Record Chinaへの業務提携に関するお問い合わせはこちら
この記事のコメントを見る