中国共産党系メディア、社説で「日本と戦うことは少しも価値がない」=日本人の反応さまざま

Record China    2015年10月18日(日) 13時5分

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中国共産党系の環球時報は「日本と戦うことは戦略上少しも価値がない」との社説を掲載。日中両国のネットユーザーは複雑な反応を見せている。資料写真。

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2015年10月17日、日本と戦うことは戦略上少しも価値がない―。中国共産党中央委員会機関誌「人民日報」の国際版「環球時報」がこのほど、こんな社説を掲載した。これに中国のネットユーザーは戸惑いの色を隠せず、日本のネットユーザーも真意を測りかねてか、さまざまに反応している。

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環球時報は社説で「もしも日本とだけ戦うのであれば、中国は『歯には歯を』で対応できるが、中国は世界を相手にしており、日本だけを相手にすることは戦略上、何の価値もない」と主張。「日本に勝っても負けても、中国にとって戦略上大きな意味はない」と強調した。

中国共産党の“お墨付き”とも受け取れる社説が中国の掲示板サイトで紹介されると、中国のネットユーザーは、ちょっと驚いたよう。「どうしたんですか?日本車の破壊はもうやめるんですか?」「あれ?釣魚島尖閣諸島の中国語名)は?争わなくていいのか?」「日本と戦うことに戦略上の価値がないって、つい最近、軍事パレードをやったばかりじゃないか」といったコメントが寄せられた。

対日姿勢の転換との理解も少なくなく、「日本だけじゃなく、フィリピンやベトナムなどの小国とも戦えないだろ」「こういううそくさい外交をするから、中国を支持してくれる国がなかなか見つからないんじゃないかな」「風見鶏ということだな」など、社説に批判的な意見も目立った。

一方、日本のネットユーザーは米国との関係が影響しているとして、「日本どころじゃないよね。米国が本格的に南シナ海に乗り出そうとしているんだから」「今までは、オバマを抑えてると思ってたから、一番の強敵は日本と思ってたら、アメリカが出てきそうな雰囲気になったので、矛先を変えるしかなくなったのだろうね」「先日の(習近平=シー・ジンピン=国家主席)訪米中にアメリカから警告されたんじゃないか」などと指摘。

さらに、中国経済の低迷と結び付け、「日本の協力なくして、国内の経済を立て直せないからだろ。以前なら強く出たら日本は引いたが、今は強く出るほど反発は強くなり、簡単に憲法改正まで突き進んでしまうから」「日本の資金を期待しての発言だと思うが、いまさら投資が増えることはないだろうな」などの見方もあった。(編集/大隅)

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