2015年9月19日、中国では中央政府への満足度が9割を超える半面、下級政府には不満が強い―。中国・参考消息（電子版）はこのほど、米国と中国の共同調査でこんな結果が出たと伝えた。中国のネットユーザーは「国に感謝」などと反応しているが、日本のネットユーザーは「異常な数字」などと、調査の信ぴょう性に疑問を投げかけている。

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参考消息が報じた14日付の米ニューヨーク・タイムズ（電子版）によると、米ハーバード大学ケネディ行政大学院アッシュセンターは、北京の民間調査機関・零点グループと共同で、「中国人の各級政府に対する態度」を10年以上にわたり調査してきた。

その結果、昨年の調査で、「中央政府の成果に満足している」と答えた人は92．8％に上り、中央政府の反腐敗運動に対する満足度は調査開始以来、最も高かった。

一方で、県級政府や区級政府、さらにそれ以下の政府に対する満足度は03年以降で最低となった。県級市の末端自治区である郷鎮政府に対し、「とても満足している」と答えた人は7．8％にとどまり、「それなりに満足している」も47％だった。

こうした調査結果に中国のネットユーザーからは

「国に感謝しています」

「完全に満足している」

「中国人民は幸せです」

「中国万歳！」

などのコメントがずらり。一方で、

「いいかげんな調査だ」

「いっそ100％と言えよ」

「中央政府は人民のために奉仕すべきだ」

とのコメントもあった。

これに対し、日本のネットユーザーからは

「異常な数字だ」

「大本営発表」

「ま、誰も信じない中国の数字」

「ハーバードさん、中国の機関を通さず、自分たちだけで無記名アンケートでもとってみなよ。全く違う結果が出るはずだ」

「数字が極端すぎる。何か不当なバイアスがかかってるんじゃないか？」

などと調査結果に首をかしげる声が続出。

さらに

「反腐敗という目くらましにより、下級政府と反日に責任転嫁しているだけ」

「共産党待望の支持率ですね！それなら（自由な）選挙制度を導入すれば」

との書き込みもあった。（編集/大隅）