2015年9月15日、仏国際ラジオ放送ラジオ・フランス・アンテルナショナル（RFI）中国語サイトによると、中国の進める経済構造改革では製造業や建設業への過度な依存を抑制し、これまでのように大量の輸入自然資源を必要としなくなるとみられるが、そうした経済構造改革がカナダのような資源輸出国に深刻な影響をもたらすことになると、米経済学者ステファン・ローチ氏が予測している。

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ステファン・ローチ氏は2012年に退くまでモルガン・スタンレーの主席エコノミストであり、同社アジア地域会長だった人物。このほどカナダのテレビ局ビジネス・ニュース・ネットワーク（BNN）の取材に応じ、中国経済の大規模な変化はカナダの自然産業に徐々に影響を与えることになるとし、カナダ経済は中国の国内総生産（GDP）成長減速と、その減速したGDPに占めるエネルギー資源と自然資源の割合が減少するという2重の打撃を被ることになると指摘した。

ローチ氏によると、中国が資源消費市場から完全に離れることはないものの、資源需要の成長ペースは下降するという。銅の取引価格が20％減少するなど、中国の需要減少はこの1年ですでに国際的な価格暴落を招いている。しかし、その一方で、中国経済の構造改革は誤解されてもおり、中国経済衰退への過度な懸念の原因にもなっていると指摘した。（翻訳・編集/岡田）