韓国最大規模の経済使節団訪中、専門家が読み解く―中国メディア

Record China    2015年9月5日(土) 6時39分

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2日、韓国の朴槿恵大統領は専用機で北京に到着し、3日間の中国訪問をスタートした。資料写真。

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2015年9月2日、韓国の朴槿恵(パク・クネ)大統領は専用機で北京に到着し、3日間の中国訪問をスタートした。今回は韓国史上最大規模となる企業128社の代表156人からなる経済使節団を率いており、そのうち82.2%は中小企業だ。これほど大規模な経済使節団を帯同した理由は何か。中韓両国の経済協力の見通しはどうか。人民網が伝えた。

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▼中韓FTAの早期発効を後押し、中小企業の中国理解をサポート

韓国紙・韓国日報によると、史上最大規模の経済使節団が訪中したことにより、各界では実質的な成果に対する期待が高まっている。今回の使節団は中小企業の占める割合が大きく、ここから中小企業の中国内需市場拡大を強力にバックアップしようとする韓国政府の姿勢がうかがえ、韓国中小企業の持続的な発展に原動力をもたらすことも予想される。

韓国の西江大学校経営学部の丁有信教授は、「朴槿恵政権の発足後、韓国経済を活性化しようと、韓国中小企業の発展促進に大きく力を入れた。中韓の自由貿易協定(FTA)はすでに調印され、FTA時代がまもなく始まり、中小企業は巨大な発展チャンスを迎えることになる。そこで中小企業が中国をより理解するために、このたびのような多くの中小企業を統率しての訪中となった。また経済使節団の中国訪問はFTA時代を前倒しで招来し、中国内需市場に照準を当てた大衆的商品(化粧品、衣料品、家電製品など)の輸出量を増やし、とりわけ販売ネットワークの基盤が弱い韓国中小企業を支援することになる」と話す。

▼韓国各界は明るい見通しを展望、中韓のさらなる協力に期待

韓国の現代経済研究院の韓載振研究委員は取材に答える中で、「今回の動きは両国間の経済関係を一層深め、韓国経済の振興にとって意義深い影響をもたらすものとなる。これに加え、韓国は今年アジアインフラ投資銀行(AIIB)に参加しており、同行は中国が『1ベルト、1ロード』(シルクロード経済ベルトと21世紀海上シルクロード)構想を進める上での重要な措置であるため、今回の訪中は韓国企業のアジア市場進出のよい契機になる」と述べた。

大韓貿易投資振興公社(KOTRA)中国事業団の張炳松団長は、「中国は韓国にとって最大の貿易相手国であり、両国間の経済交流は絶えず拡大し発展を続けている。朴槿恵大統領が今回の訪中で大規模な経済使節団を率いたことは、両国の経済交流の発展に対する促進剤の役割を果たすことになり、両国の投資や産業などの面における経済協力のさらなる拡大につながる」と話す。

韓国紙「アジア経済」は、「朴槿恵大統領の今回の訪中は中韓関係の新たな起点になるとみられる。また大規模な経済使節団の訪問は、低迷して不振にあえぐ韓国経済が中国で新たな道を探らざるを得ないことを示してもいる」と報じた。(提供/人民網日本語版・翻訳/KS・編集/武藤)

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