なぜ中国人は“略奪”するのか?「自分も奪わなきゃ損」との心理―香港紙

Record China    2015年8月31日(月) 11時19分

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28日、香港紙・明報は、中国人の“略奪”問題について取り上げた。中国でたびたび報じられているのが横転したトラックの荷物を“略奪”する人々の問題だ。写真は高速鉄道の重慶駅。

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2015年8月28日、香港紙・明報は、中国人の“略奪”問題について取り上げた。29日、参考消息網が伝えた。

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中国でたびたび報じられているのが横転したトラックの荷物を“略奪”する人々の問題だ。8月初頭、四川省で横転し積み荷の梨が道路に散乱した。すると近隣住民が集まってきて、梨を“略奪”し立ち去っていた。山東省ではやはり横転したトラックに積まれていたひよこが持ち去られた。こうした“略奪”のニュースは毎年何件も報じられている。

急速な経済成長を成し遂げた中国、もはやかつてのような貧しい国ではない。なぜ今になっても“略奪”が起きるのか。中国の著名アナウンサー、白岩松(バイ・イエンソン)氏は「中国人に“徳”がないわけではない。内心の“徳”を発揮するための保障、法的制約や信仰がないことが不足しているのです」と分析する。

上海大学の顧駿(グー・ジュン)教授は中国人が奪うことに慣れてしまったと指摘する。改革開放以来の30年間、人に先んじて“奪う”ことが成功の道だった。遅れれば損をするのは自分だ。そのために他人に負けてはいられないという心理が生まれた。自分にとって必要なものかどうかを考えることすらなく、「他人が奪っているのだから負けないように自分も」という考えが定着したという。(翻訳・編集/増田聡太郎

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