間もなく中国が抗日戦争勝利70周年の記念式典=中国に住む日本人、韓国に住む日本人は何を思うか

Record China    2015年8月31日(月) 23時58分

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31日、中国・北京市で9月3日に開催する抗日戦争勝利70周年の記念式典をめぐって、安倍首相や朴大統領の出席といった日韓の反応に大きな注目が集まっている。では、海外に住む日本人はどう見ているのだろうか。写真は北京の天安門。

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2015年8月31日、中国・北京市で9月3日に開催する抗日戦争勝利70周年の記念式典をめぐって、安倍晋三首相や韓国・朴槿恵(パク・クネ)大統領の出席といった日韓の反応に大きな注目が集まっている。

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安倍首相は同式典には参加しないと正式な発表があり、日本国内でさまざまな意見が聞かれた。では、海外に住む日本人はどう見ているのだろうか。

中国で俳優として活躍する矢野浩二氏は、「何事も緊密な交流関係を築くことが大事だと思う。個人もそして国も。私が初めて中国に来たのは2000年。『胡同』という細い路地を歩いた時、初めて来た場所なのに、日本人である私が妙に懐かしさと心地よさを感じた。その原点は、思想や観念は違えども日本人と中国人には、共に享受できる感覚をもともと兼ね備えているからだと思う。喜び、そして悲しみを共に享受できる関係であれば、そこに不安や疑念は生まれるはずはない。私たち、中国にいる日本人、日本にいる中国人、そして日中関係を気にかけているたくさんの人びと、みんなが思っているのは、ただ『良くなってほしい』という願いだけだ」と語っている。

このほか、著書に「サムスンで働いてわかった韓国エリートの仕事術」があり、韓国の事情に明るい在韓日本人である水田尊久氏は、朴大統領の参加について日本人としての見解を語った。「韓国の大事な貿易国である中国が威信をかけて開催する一大イベントなだけに、韓国のトップとして出席しないわけにはいかない状況は理解できる。ただ、軍事パレードの参加は悩みどころ。韓国国民の民意としては当然参加を要求するだろうが、日米は参加を好意的には見ないだろう」と述べた。

さらに、「『抗日戦争勝利』の記念式典とあって、韓国内で一時的に反日の声が高まると思うが、いつもどおり短期間で終息すると思っている。ただ、韓国政府の対応次第では長引くことも考えられ、そうなると今までの政権同様、反日政策を前面に打ち出してくることが予想される。以前の政権が反日政策をとっていた時には韓国に住む日本人への直接的な不利益はなかったため、現政権で同じ状況になったとしても、韓国在住の日本人にとっての大きな影響はないと思う。だが、少なくとも反日よりは親日の方が良いに決まっている」と述べた。(取材・編集/内山)

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