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<横顔>ウサイン・ボルトと走った!アジア随一の9秒台スプリンター―蘇炳添

Record China    2015年8月25日(火) 19時8分

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23日、世界陸上北京大会男子100メートル決勝で、中国の新星・蘇炳添が王者ウサイン・ボルトとともに走り、9位という成績を残した。アジア人初の、同大会100メートル決勝進出。また、蘇は準決勝で「10秒の壁」を再び破る、9秒99の国内タイ記録を出した。

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2015年8月23日、世界陸上北京大会男子100メートル決勝で、中国の新星スプリンター・蘇炳添(スー・ビンティエン)がジャマイカ代表の王者ウサイン・ボルトとともに走り、9位という成績を残した。アジア人としては初の、同大会100メートル決勝進出。また、蘇は準決勝で「10秒の壁」を再び破る、9秒99の国内タイ記録を出した。短距離を得意としないアジア人だが、新たな期待の星に中国のみならず、日本も、アジアも湧いている。そんな彼の略歴を以下に紹介する。

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■来歴

蘇炳添(スー・ビンティエン/そ・へいてん)

1989年8月29日生まれ、広東省中山市出身の男子陸上競技選手(短距離)。身長173センチ、体重66キロ。曁南大学経済学院卒業(国際経済・貿易専攻)。100mと室内60mの中国記録保持者。2015年北京世界選手権100mでアジア人初のファイナリスト(9位)となる。

■経歴

中学生の時に陸上競技をスタート。理由は課外補習を免除してもらうためだったという。アスリートとしての公式戦デビューは2004年11月、15歳の時。広東省中山市中学陸上競技大会がその舞台だった。2006年、17歳で省の陸上チームに加盟し、同時にシニア戦デビューを果たす。

2011年に国内陸上選手権の男子100mで優勝。10秒16で13年ぶりに中国記録を更新した。

国際舞台の場では、これと前後して2009〜2010あたりから頭角を現してくる。2012年にはロンドン五輪に出場し、男子100mで中国人初の準決勝進出を果たした。

2015年5月、国際陸上競技連盟(IAAF)ダイヤモンドリーグ第3戦、プレフォンテーン・クラシック男子100mで3位入賞。9秒99で再び中国記録を更新した。また、この時、「10秒の壁」を突破した史上3人目のアジア人となる(なお、蘇以前の2人は共にナイジェリア出身の帰化カタール人のため、蘇は純粋なアジア出身者としては初の記録保持者といえる)。

2015年8月23日、世界選手権男子100m準決勝で再び9秒99(国内記録タイ)を出し、アジア人初の決勝進出を決める。決勝は10秒06で9位。

■エピソード

・中国陸上史に金字塔を打ち立てたとして、国内では英雄的存在。

・身長は高くないが理想的なプロポーションをしており、スタートから加速に入るスピードと、リズム感ある走りが武器。米国でのトレーニングを経て、スタミナ、テクニック、メンタルをシステマティックに向上させてきたのも強み。

・2013年8月、蘇の持っていた男子100mの中国記録を10秒00で覆した28歳の張培萌(ジャン・ペイモン)が好敵手と言えよう。張のこの記録は2015年5月、再び蘇によって破られた。

・堅実で控えめな性格。トレーニング第一のストイックな生活を送っている。

・中国版ツイッター「微博」の公式アカウントには10万人以上のフォロワーがいる。

・2015年世界選手権をきっかけに大幅に注目された日本でも、インターネットで「蘇炳添」と検索をかけると自動的に「イケメン」というキーワードがポップアップされるが、本国の中国では「イケメンすぎる」「アジア一のイケメン」などと評され、その隆々たる肉体美を撮影した画像がネットで出回っている。

■2つの中国記録

100m―9秒99(2015年5月30日、IAAF ダイヤモンドリーグ第3戦プレフォンテーン・クラシック)

室内60m―6秒52(2014年3月8日、世界室内選手権)

■主要大会での主な入賞歴

2009年アジア室内競技大会―男子60m・金メダル

2011年アジア陸上競技選手権大会―男子100m・金メダル

2013年アジア陸上競技選手権大会―男子100m・金メダル(2連覇)

2014年アジア競技大会―男子100m・銀メダル

(翻訳・編集/愛玉)

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