中国人の訪日観光ブーム続く、前年比2倍の58万人=7月の外国人訪日客、過去最高の192万人―年間で1900万人に達する勢い

八牧浩行    2015年8月19日(水) 15時18分

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19日、7月の訪日外国人客数は前年同月比51.0%増の191万8000人と、単月として過去最高を記録した。この結果、2015年1〜7月の累計は1106万人となった。暦年で1900万人に達する勢い。写真は渋谷で記念撮影する中国人観光客。

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2015年8月19日、日本政府観光局の発表によると、7月の訪日外国人客数は前年同月比51.0%増の191万8000人と、単月として過去最高を記録した。この結果、2015年1〜7月の累計は1106万人となった。今年暦年で1900万人に達する勢いで、過去最高だった昨年(1341万人)を大幅に上回るのは確実だ。

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円安相場の定着に加え、夏の旅行シーズンに向けた訪日プロモーションが需要を喚起したほか、航空路線の拡大、クルーズ船の大幅な寄港増加、査証免除や要件緩和、消費税免税制度の拡充による買い物需要の拡大などが増加要因となった。

国別では、中国が、前年同月比105.1%増(約2倍)の57 万7000人と、月別で最高を記録。以下台湾36万2000人(29%増)、韓国34万4000人(37%増)、香港15万9000人(74%増)の順。これら東アジアの4つの国・地域だけで全体の73%に達した。

8月は、夏休みシーズンに加え、東アジア市場からの大型クルーズ船の寄港、MERS(中東呼吸器症候群)により運休・減便されていた日韓航空路線の運航再開などが、後半の訪日客拡大に大きく貢献する見込み。さらに増加すると見られる。(八牧浩行

■筆者プロフィール:八牧浩行

1971年時事通信社入社。 編集局経済部記者、ロンドン特派員、経済部長、常務取締役編集局長等を歴任。この間、財界、大蔵省、日銀キャップを務めたほか、欧州、米国、アフリカ、中東、アジア諸国を取材。英国・サッチャー首相、中国・李鵬首相をはじめ多くの首脳と会見。東京都日中友好協会特任顧問。時事総合研究所客員研究員。著・共著に「中国危機ー巨大化するチャイナリスクに備えよ」「寡占支配」「外国為替ハンドブック」など。趣味はマラソン(フルマラソン12回完走=東京マラソン4回)、ヴァイオリン演奏。

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