2015年7月29日、参考消息網は韓国・聯合ニュースの報道を引用し、韓国人を狙った電話詐欺の疑いで韓国人と中国人の計41人が逮捕されたと報じた。

【その他の写真】

韓国のソウル地方警察庁が28日に発表したもので、捜査は中韓合同で進められた。容疑者らは中国の広東省広州市と山東省青島市にコールセンターを設けて詐欺を働いたとみられており、41人のうち39人が韓国人だった。2012年10月から今年6月にかけて韓国に電話し、うそのローン提供話などを持ち掛けて423人から21億4000万ウォン（約2億3000万円）をだまし取った疑いが持たれている。

韓国の警察当局は今年3月に青島の組織の6人を拘留し、青島コールセンターの所在地や関与する人物の情報を突き止めた。その後、国際刑事警察機構（ICPO）と中国の公安に協力を要請。韓国の警察関係者は「電話詐欺のためのコールセンターは、その多くが中国など海外に作られる。現地の警察の協力が得られなければ逮捕は難しい」と語り、今回の中国側との協力を機に、より多くの詐欺グループを摘発したいとしている。（翻訳・編集/野谷）