中国で増加を続ける離婚件数、7割が「浮ついた社会風潮と拝金主義」が原因と回答―中国紙

Record China    2015年7月29日(水) 19時6分

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23日、中国民政部の発表した「2014年社会サービス発展統計公報」によると、2014年の離婚件数は前年比3.9%増の363万7000万件だった。離婚の原因として、社会の浮ついた風潮、拝金主義を挙げる人の割合が高い。

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2015年7月23日、中国民政部の発表した「2014年社会サービス発展統計公報」によると、14年の離婚件数は前年比3.9%増の363万7000万件だった。離婚の原因として、社会の浮ついた風潮、拝金主義を挙げる人の割合が高い。中国青年報が伝えた。

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1875人に対して行われたオンラインでのアンケート調査でも、22.5%がここ数年で離婚が明らかに増加していると回答、54.8%がやや増加していると回答、合計で8割近くが離婚の増加を実感していることが分かった。また、36.3%が「電撃離婚」が普通のことになっていると回答した。

中国社会科学院、家庭・性別研究室の専門家は、中国人の結婚観は「互いに愛し合うものは最後には夫婦になる」ことと「家柄がつり合い、助け合って暮らす」ことの二つだと指摘し、両者が結びつくことで結婚の質が保証され、安定したものになると述べた。だが、現実には結婚に影響を及ぼす要因は多種多様で、これを実現することは困難である。

離婚の原因について、離婚率の上昇についてアンケート調査を行った結果、71.9%が浮ついた社会と拝金の風潮にあると回答、60.9%が若い夫婦の生活問題への対処と相互容認に限界があること、55.9%が人々の結婚観に変化が起こっている、53.7%が電撃結婚の増加、44.4%が経済と世間的プレッシャーなどの離婚のコストが低下したことを原因として挙げた。

軟禁大学の陳友華(チェン・ヨウホア)教授は、「安定を重んじ、質を軽んじる」という結婚観が、「質と自由を重んじる」ものに変化したことで、結婚が破綻する可能性が高くなったと指摘した。また、寿命が延びたことで結婚生活にも問題が起こる可能性が高くなったこと、現代社会の多様性と包容性が高まり、以前ほど離婚が人々の非難を受けなくなったことなどが挙げられた。(翻訳・編集/岡本悠馬)

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