2015年6月26日、韓国・ニューシスによると、韓国の裁判所は、1945年の広島・長崎への原子爆弾投下で被害を受けた韓国人に国（韓国）が損害を賠償する義務はないとする判決を下した。

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報道によると、ソウル中央地裁は、韓国原爆被害者協会のパク・ヨンピョ会長ら被害者79人が国を相手に起こした7億9000万ウォン（約8700万円）の損害賠償請求訴訟について、原告敗訴の判決を下した。

ソウル中央地裁は「日本に対して外交上の交渉努力を超え、積極的な措置を取らず、国際仲裁手続に進まない国の態度は、高齢である上に被爆の後遺症で苦しんでいる被害者に対する救済の切迫性と緊急性に照らして十分なものとは言えない」とする一方、「韓国政府の両者協議の提案要求に対し、日本が明示的な反応を見せないだけで、国が国際仲裁手続の義務を負わねばならないとすることは難しい。仲裁手続きは2次的なもの。両国の外交関係の特殊性と、他の過去の問題との複雑さなどを考慮すると、国が原爆被害者の賠償請求権という具体的な懸案について交渉努力をしている以上、義務違反による不法行為が成立すると見るのは難しい」などとした。

この報道に、韓国のネットユーザーからさまざまなコメントが寄せられている。

「日本が起こした戦争で、日本に投下された原爆で被害にあったのに、なぜ韓国政府に訴訟を起こすんだ？」

「原爆を投下したのは米国なんだから、損害賠償請求は米国にしろ」

「日本はすでに日韓協定の下で、賠償金を支払っているので、原爆被害者への賠償義務はない」

「韓国政府が賠償金を受け取って、すでに終わっている話なのに、なぜ日本にカネを出せと要求する？」

「簡単に言うと、お前らのために日本が支払ったカネはもう使っちゃったから静かにしていろ、と言うことか？」

「日本から金を受け取っておいて、別のところに使ってしまった朴正煕（パク・チョンヒ）から賠償金を受け取らねばならない」

「国が被害者を守らなければ、国民は誰を信じればよいのだ？国が守ってくれなければ国なんて必要ない」

「いくら韓国政府に賠償する義務がないと言っても、最終的に無能な政府が日本に屈服したという事実を認め、最低限の努力はしてほしい。政府とは何の関係もないように言い逃れするのは正しい国の姿ではない」（翻訳・編集/三田）