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タリバンに破壊されたバーミヤン大仏、中国の専門家が3D投影技術で復元―中国紙

Record China    2015年6月17日(水) 17時40分

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15日、中国研究チームの協力により、14年前にタリバンの爆弾と火砲によって破壊された世界文化遺産「バーミヤン大仏」が復元された。

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2015年6月15日、張[日斤]宇(ジャン・シンユー)氏、梁紅(リャン・ホン)氏の夫妻が率いる中国研究チームの協力により、14年前にタリバンの爆弾と火砲によって破壊された世界文化遺産「バーミヤン大仏」が復元された。彼らは3D投影技術、60万ルーメンの投影機(映画館のプロジェクターは通常2万ルーメン)によって、バーミヤン石窟の53mの大仏をフルスケールで再現した。科技日報が伝えた。

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14日は中国文化遺産デーだ。近年、文化遺産デジタル化研究に従事している清華大学美術学院インタラクティブメディア研究所所長・准教授の張烈(ジャン・リエ)氏は、上述の成果について、「さまざまな技術的手段による文化遺跡のデジタル化修復・復元は、すでにこれらを再現するための重要な手段となっている」と説明した。

アフガニスタンのバーミヤン大仏の再現に使用されたのは空間投影技術だ。張氏によると、投影によりかつての遺跡を復元するためには、まず多くの研究と考証により、遺跡の当時の様子を明らかにする必要がある。「アフガニスタンのこの大仏は最近破壊され、多くの資料が残されている。一部の写真や映像資料により、以前の様子を知ることができる」。

張氏は、「その後は3D再現の過程に入る。研究者は集められたデータを通じ、投影の最後の仕上げにとりかかる。3Dデジタル模型の再現を終えた後、さらに現場の環境的条件の分析と研究を行う。現場では主に投影画像をつなぎ合わせる技術を使う。盧舎那大仏の投影技術による再現を例とすると、我々は25台のプロジェクターを使い現場で画像をつなぎ合わせた。これには画像の端と端を融合させ幾何補正する技術を、遺跡の現場で調節する必要がある」と話した。張氏によると、私たちは現在、このような技術に接する機会がよくあるという。例えばドームシアターで映画を鑑賞する場合、通常ならば数台のプロジェクターの画像をつなぎ合わせる。張氏は、「2008年北京五輪の開幕式で、元体操選手の李寧(リー・ニィン)氏が鳥の巣(北京国家体育場)の上空で聖火を灯した。体育場の上空のすべてが画像で、この技術が活用された。現在はバーチャルリアリティ、拡張現実、イメージホログラフィー、モバイルネットワーク、没入型デジタル体験などの技術により、文化遺跡のかつての風貌をそのまま再現することが可能だ」と説明した。(提供/人民網日本語版・翻訳/YF・編集/武藤)

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