2015年4月12日、米ラジオ局ボイスオブアメリカ中国語版サイトは記事「香港入境許可証、無制限から週1回までに規制変更―香港メディア」を掲載した。

【その他の写真】

香港特区政府は12日、広東省深セン市の住民に発行されているマルチ入境許可証の規定変更を発表した。従来は無制限に香港入りが可能だったが、今後は週に1回までと制限される。マルチ入境許可証保持者の香港訪問数は規制変更により30％減少し、年間のべ460万人になると推定されている。

マルチ入境許可証の保有者は160万人超。このうちの一部がいわゆる運び屋となり、香港で粉ミルクや電気機器を購入して中国本土に持ち込む仕事についていたとみられる。香港人が必要なものが買えなくなるなどの批判が高まりデモまで起きるなか、香港特区政府が中国政府に規制を働きかけた格好だ。（翻訳・編集/増田聡太郎）