米国務次官補、中国主導AIIBへの積極的関与を明言=「アジアには巨大なインフラ融資のニーズがある」―東京で記者会見

八牧浩行    2015年4月6日(月) 18時28分

拡大

6日、リブキン米国務次官補は東京で記者会見し、アジアインフラ投資銀行について、「アジアには巨大なインフラファイナンスのニーズがある」と述べた上で、米国がAIIBに反対しておらず、積極的に関与していく方針であることを明らかにした。

(1 / 4 枚)

2015年4月6日、来日中のチャールズ・リブキン米国務次官補(経済商務担当)は日本記者クラブで記者会見し、 中国が主導するアジアインフラ投資銀行(AIIB)について、「アジアには巨大なインフラファイナンス(融資)のニーズがあり、アジア開発銀行(ADB)や世界銀行だけではこのニーズを満たすことはできない」と述べた上で、米国がAIIBに反対しておらず、積極的に関与していく方針であることを明らかにした。ただ「今、米国が参加することは考えていない」と言明した。

その他の写真

同次官補は、AIIBが高い基準で管理され、すべてのパートナーと協力していくことを望むとの考えを示した。さらに「ADBなどとの共同プロジェクトを通じてAIIBが透明性や公正性の確保や情報共有など図ることが可能となる」と強調。日本の参加についても「主権にのっとって(自主的に)判断すべきだ」と語った。(八牧)

■筆者プロフィール:八牧浩行

1971年時事通信社入社。 編集局経済部記者、ロンドン特派員、経済部長、常務取締役編集局長等を歴任。この間、財界、大蔵省、日銀キャップを務めたほか、欧州、米国、アフリカ、中東、アジア諸国を取材。英国・サッチャー首相、中国・李鵬首相をはじめ多くの首脳と会見。東京都日中友好協会特任顧問。時事総合研究所客員研究員。著・共著に「中国危機ー巨大化するチャイナリスクに備えよ」「寡占支配」「外国為替ハンドブック」など。趣味はマラソン(フルマラソン12回完走=東京マラソン4回)、ヴァイオリン演奏。

この記事のコメントを見る

ピックアップ



   

we`re

RecordChina

お問い合わせ

Record China・記事へのご意見・お問い合わせはこちら

お問い合わせ

業務提携

Record Chinaへの業務提携に関するお問い合わせはこちら

業務提携