2015年4月2日、独ラジオ局ドイチェ・ヴェレ中国語版は記事「ギリシャのモデル？韓国人はかつて黄金を寄贈して国の難局を乗り越えた」を掲載した。

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国家の債務危機を乗り切るため、国民が自分の宝飾品を差し出す。多くの人にとっては信じられないエピソードだが、これは実話だ。1997年のアジア金融危機で破産の危機に直面した韓国でこの快挙が実現した。

IMFの融資を受けた韓国だが、預金利率の引き上げ、財政の縮小、構造改革などの厳しい条件が突きつけられ、失業率は3倍に跳ね上がった。一刻も早く融資を返済し、経済運営の主導権を取り戻そうとした韓国政府は国民に宝飾品の提供を呼びかけた。大大伝えられてきたアクセサリー、結婚指輪、アスリートの金メダル……国民は積極的に呼びかけに応じ、わずか数カ月で227億トンもの黄金が供出された。国民の協力もあって3年後、韓国は前倒しでのIMF融資返済に成功する。

この韓国の事例はギリシャのモデルとなるだろうか？ある経済学者は難しいとの見方を示している。「ギリシャの問題は国家に依存している人が多いのに、国家にお金を託そうとする人がいないことだ」と分析している。（翻訳・編集/増田聡太郎）