中国人は日本で何を買い、何を見逃しているのか?―中国メディア

Record China    2015年4月2日(木) 13時50分

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30日、中国では春節期間、「訪日中国人観光客が争うようにして温水洗浄便座を買う」「訪日中国人観光客の日本における消費額が約1140億円に達する」というニュースが各ニュースサイトに氾濫し、日本旅行や日本での買い物が最も熱い話題となった。写真は銀座。

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2015年3月30日、中国では春節(旧正月)期間、「訪日中国人観光客が争うようにして温水洗浄便座を買う」「訪日中国人観光客の日本における消費額が60億元(約1140億円)に達する」というニュースが各ニュースサイトに氾濫し、日本旅行や日本での買い物が最も熱い話題となった。この話題が落ち着いてきた今こそ、訪日中国人観光客の「爆買い」という問題を反省してみたい。

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■中国人は日本で何を買ったのか?

2010年に、中国人が日本で買ったものは、1位「薬用化粧品・スキンケア用品・メイク用品」、2位「お菓子」、3位「食品・タバコ・酒」、4位「衣料品」、5位「カメラ」だった。

それが2014年になると、すべての種類の品目で購買率が大幅に上昇した。購買率のランキングを見ると、1位「お菓子」、2位「薬用化粧品・スキンケア用品・メイク用品」、3位「食品・タバコ・酒」、4位「家電製品」、5位「カメラ」となっている。

日本へ行って買い物をすることは別に何も悪いことではない。お金が余っていれば、円安となっているこの時期に、日本へ行って「爆買い」することはまったくもって自然なことだ。しかし、春節で中国人がこぞって買った、「ステンレスボトル」「セラミック包丁」「温水洗浄便座」「電気炊飯器」のランキングリストを見て、何か気付かないだろうか?

その通り。中国人が、わざわざ海を渡って日本で「爆買い」するものは、実のところ、すべて「食べる」「飲む」に関わることだけなのだ。

■中国人は日本で何を逃しているのか?

中国人が日本でお金を何に使ったのかを一緒に見てみよう。他の国の観光客と比較すると、中国人が買い物に使った費用は、各国の観光客の平均以上を占めるが、宿泊費用は、他国の観光客の約3分の1に過ぎない。旅行の総費用ではあまり変わらないが、他国の観光客は日本風の庭園など美しい環境の宿に泊まっているかもしれないが、中国人は狭くて、味気ないビジネスホテルで間に合わせている。

国内で「日本フリーツアー」を売り出している旅行サイトの絶対多数が、こういったごく一般的なビジネスホテルを強力に打ち出している。おそらく、中国人は、本当に「低価格フリーツアー」の旅行習慣に慣れてしまっているのかもしれない。旅の途中で食費を切り詰めて節約することが人々の観念の中にしっかりと刻み込まれている。そのため、中国人は千里はるばる訪れた日本で、財布の中にお金が入っていたとしても、「自分が少し我慢するぐらい問題ない。その代わり物を買って人に贈答品としてあげたり、祖父母や両親に親孝行したり、家で使おう」と考え、旅行中はできるだけ自分の体験にはお金を使わないようにする一方、ショッピングセンターで数十万円のものを行列して買ったりする。中国人にとって日本旅行は、「あくまでも買い物がメインで、そのついでに街を回って、適当に食べる」ことになってしまっている。

日本は伝統的な文化面においても中国と比べて遜色がない国だ。しかも、重要なのは、中国と日本の文化は同じ源から出発し何代にもわたって受け継がれてきたものではあるが、それぞれ異なる特色を持っていることだ。また、中国人と日本人は世界観や美学、感情の会得など、非常に多くの共通点を持っている。文化的でセンスある旅行をすることで、旅行者は旅の途中で静かに思考をめぐらしたり、人や物を観察したり、楽しみを体験することができる。(提供/人民網日本語版・翻訳/MZ・編集/武藤)

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