人情が薄い日本社会が変わった?イメージを打ち破るシェアハウスの流行―中国紙

Record China    2015年3月18日(水) 23時56分

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17日、「日本社会は人情が薄く、近所づきあいがない」と言われる。しかし、日本では近年、見ず知らずの人が同じ屋根の下に共同で暮らすシェアハウスが流行っている。資料写真。

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2015年3月17日、「日本社会は人情が薄く、近所づきあいがない」と言われる。しかし、日本では近年、見ず知らずの人が同じ屋根の下に共同で暮らすシェアハウスが流行っている。シェアハウスには、家賃が安く、他人と交流できるというメリットがある。取材を通し、こういったシェアハウスが若者だけでなく、高齢者にも人気であることが明らかになった。環球時報が伝えた。

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東京都多摩市、多摩川の支流である大栗川沿いに、2階建ての住宅が建っている。ここには、30歳から70歳までの異なる年齢層の20数世帯が一緒に暮らしている。この住宅の特徴は、リビング、キッチン、庭が共用で、住人は2日に1回全員でご飯を食べ、当番制で食事を作っていることだ。

住人の1人である大阪から来た高齢者の女性は、10年前に夫に先立たれ、東京で勤務する息子と一緒に暮らすために東京に来た。しかし、息子の家が狭すぎたため、女性はシェアハウスの部屋を借りて暮らすことにしたが、すぐにここでの暮らしを好きになったという。シェアハウスに引っ越す前、食事は外で弁当を買って済ませていたが、今は自分の食事当番の日を心待ちにしている。以前は、高齢者は人に迷惑をかけるだけだと思っていたが、今は人のために何か役に立っていると思えるからだ。

シェアハウスでは月に1回、住人による会議が行われ、各種イベントの開催について話し合う。たとえば、「みんなで一緒にヨガをしよう」「シェアハウスの近隣住民ともっと挨拶しよう」などの議題が含まれる。この女性は、現地の小学校のボランティア活動にも参加し、小学生に伝統文化を教えている。

東京都練馬区にあるシェアハウスは、完全に若者向けだ。このシェアハウスを運営する会社が打ち出しているコンセプト・理念は、「結婚のパートナーを探す」というもの。ここには全国各地から来た20数名の若い男女が住んでいる。仕事を探すために東京に出てきた人や、東京の大学を出た後、就職先が決まらない若者などが住んでいる。こういったシェアハウスでは、全員が情報や経験を交換できる。

あるシェアハウスは若者を再生させる場所にもなっている。近年、日本では、「引きこもり」の数がますます増えつつある。しかし、ずっと家に閉じこもり、仕事をしない引きこもりは、社会に溶け込むことができない。NPO法人グッド(good!)は、「引きこもり」の社会進出を支援するため、特殊なシェアハウスを提供している。リビングやキッチンの共用だけでなく、ベッドルームには二段ベッドが置かれ、「引きこもり」に、常に人と接する機会を提供している。

こういったシェアハウスには「引きこもり」だけでなく、中国人留学生などの外国人も暮らしている。外国人はこういった「引きこもり」から日本語や漫画の知識を学び、「引きこもり」も外国人と日本に対する新鮮な感覚を共有し、社会進出のための自信を深めていく。シェアハウスはこのように日本の若者が国際化ブームの流れに乗るための手段の一つになっている。(提供/人民網日本語版・翻訳/MZ・編集/武藤)

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