中国人の海外旅行が日用品買い物ツアーになった理由とは?中国の製造業は危機感を持て―米誌

Record China    2015年3月6日(金) 4時50分

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1日、米経済誌フォーブスは「なぜ中国人は日本で便座を買うのか」と題した記事を掲載、中国人が海外で盛んに買い物をする現象について、中国の製造業にはまだ努力が必要だと指摘した。写真は中国人観光客に人気の化粧品。

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2015年3月1日、米経済誌フォーブスは「なぜ中国人は日本で便座を買うのか」と題した記事を掲載した。3日付で中国紙・参考消息(電子版)が伝えた。

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春節連休では、前年比10%増となる約519万人が海外旅行をしている。その目的として首位に挙がるのが買い物だ。春節期間中の訪日中国人観光客は約45万人で、消費額は1140億円に上る。中国人の購入した商品の中で、最も注目を集めたのが温水洗浄便座だ。

新華社は「日本の便座は中国のライバル企業を流し去ってしまった」と報じた。これに対しては他のメディアからは「日本の便座は過大評価されている」との反論も出た。中国最大手の便座メーカー、西安三花良治電器はこれに便乗し、自社の製品は日本製と同水準にあると宣伝している。

訪日する中国人は、なぜ中国国内でも買える製品を買うのだろうか。二つの理由が考えられる。まず、日本では中国製の商品が中国よりも安いことだ。しかし、価格は主な要因ではない。もう一つは、日本で販売されている商品は中国で販売される商品とは違って、高品質のものばかりだと信じられていることだ。

長年にわたって経験を蓄積してきたものの、中国の製造業の品質向上のスピードは、期待したほど速くはなかったようだ。香港紙、サウスチャイナ・モーニング・ポストは、「海外旅行が日用品を買うための定期的な買い物ツアーになっている」と報じている。

中国人は日用品を海外で買わなければならないと認識しているようだ。残念なことではあるが、中国の製造業にまだ努力が必要であることの証しであろう。日本で高級便座を買うことと、日用品を買うことは別の問題として考えなければならない。(翻訳・編集/岡本悠馬)

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