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23日、米国誌フォーブスは、「アジアの混乱:女性の境遇と地位」と題した記事を掲載し、アジア各国において依然として弱い立場にある女性の状況について報じた。写真は働く女性。
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2015年2月23日、米国誌フォーブスは、「アジアの混乱:女性の境遇と地位」と題した記事を掲載し、著しい経済成長を遂げつつあるアジア各国において、依然として弱い立場にある女性の状況について報じた。27日付で参考消息網が伝えた。
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米紙ニューヨーク・タイムズによると、中国では、中産階級の間で女性の就業に対する考え方が後退しているという。また、妊娠中に胎児が女の子であると分かると堕胎するケースも依然後を絶たない。
インドでも女児の堕胎は頻繁に行われている。また、強姦事件は報告されているだけで1日当たり93件も発生している。インド女性の識字率は極めて低く、インドだけでその他の国の女性の非識字者の総人数を超えているという。
多くの女性が差別や虐待を受けている一方で、世界のその他の地区に比べて、女性リーダーが多いというのもアジアの特徴である。韓国の朴槿恵(パク・クネ)大統領やフィリピンのアキノ元大統領とアロヨ前大統領、タイ初の女性首相となったインラック前首相などが有名である。
ただし、大多数のアジアの女性が依然として弱い立場にあることは、政治、経済、健康、教育の4分野から男女格差について評価し、世界経済フォーラムが毎年公表している「2014年世界男女格差レポート(Global Gender Gap Report 2014)」でも明らかにされている。
このレポートの中の、各国の男女間の不均衡を示す「男女平等度ランキング(Gender Gap Index 2014)」によると、調査対象の142カ国のうち、アジアの国の中ではフィリピン(9位)が最高位で、最も男女間のバランスが取れている。それに続いたのは59位のシンガポールで、中国は87位、日本は104位という結果だった。
このランキングから読み取れることは、女性の地位と経済の発展レベルとは関係がないということで、極度の貧困状態にあるラオス(60位)は、韓国(117位)をはるかに上回っている。また、宗教との関係もあまりない。イスラム教徒主体の国であるバングラデシュ(68位)は、インド(114位)や日本よりも上位である。一方で、イスラム教徒の国でもパキスタン(141位)はアジアの中で最下位、調査対象国の中でも下から2番目だった。
適切な調節が行われなかったり、貴重な資源を利用できない社会は継続できない。多くの人々が「アジアの世紀」と期待する未来が、現実のまま終わってしまうのか、あるいは性差別という袋小路の中で埋没してしまうのか、このランキングはアジアの未来を占う上で最も重要な指標の1つである。(翻訳・編集/秋田)
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