皇居に文化財返還を要求の中国活動家、日本ネットの声に回答=「日中友好を望み、日本の印象を良くしたいのなら…」

Record China    2015年2月22日(日) 6時40分

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22日、対日賠償請求活動家として知られる王錦思氏ら中国人3人が昨年12月、日本を訪れた際、警察官からボディチェックや荷物検査を受けていたことが伝えられた。これに対し、日本のネットユーザーからさまざまな意見が寄せられた。写真は王氏の日本での活動の様子。

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2015年2月22日、対日賠償請求活動家として知られる王錦思(ワン・ジンスー)氏ら中国人3人が昨年12月、日本を訪れた際、警察当局に尾行され、警察官からボディチェックや荷物検査を受けていたことが伝えられた。これに対し、日本のネットユーザーからさまざまな意見が寄せられた。

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王氏らの訪日の目的は、1908年に日本海軍の将校が日露戦争の戦利品として略奪し、天皇に献上された唐代の文物「鴻臚井碑(こうろせいひ)」の返還要求。王氏は昨年12月に訪日。23日の天皇誕生日の前日、下見に皇居に行った際に警察官から職務質問され、夜ホテルを出た際も3、4人の警察官に尾行されたという。

さらに、「23日の朝には私服が10人以上いて、身体検査をされ、荷物を開けられた。皇居には行くなと警告され、何か要求があるなら、中国にある日本大使館を通じて連絡をするように言われた。以前、一度大使館に連絡したが、返事をもらえなかったので、今回直接皇居に行った」と述べている。王氏は皇居の入り口で、警備を通じて、「鴻臚井碑」の返還を求める書簡を宮内庁に提出したという。

王氏の活動に関して日本のネットでは多くの反応が見られた。日本ネットの声をRecord Chinaがまとめ、王氏に質問し回答を得た。以下はその概要。

日本ネットの声:

「昔のことを言ったらきりがない。国際法で対応したらどうだろうか?」

王氏の回答:

「昔のことを解決できなければ日本の印象は悪いまま。日中関係も改善しないし、明るい未来は見えない。国際法は解決までに時間がかかり、韓国も採用していない。我々は日本に訪れた際、東京の裁判所に書簡を提出しており、現在日本の弁護士と協力し国際司法裁判所(ICJ)も視野に入れ起訴を準備している。ただ、裁判が行われれば日本にとって決して印象の良いことではないはずだ」

日本ネットの声:

「仮に主張が正しくても、中国外交部を通すのが筋。このやり方では、テロリストとしてとがめられるのは当たり前だ」

王氏の回答:

「中国外交部が行動に移していないため、民間で活動するしかない。2014年は石碑誕生から1300年という節目の年で、我々は日本に返還を要求する姿勢を示すことが最高の記念になると考えた。2014年8月、日本に対して返還を要求したが、我々の主張は無視されたため、決意を示す意味でも日本に行く必要があった」

日本ネットの声:

「英・大英博物館、仏・ルーブル博物館にも中国由来の展示品が数十万点ある。なぜこれらの返還を要求しない?」

王氏の回答:

「英仏にある中国関連の文化財は証拠となる資料が不足している。どういった経緯で英仏に渡ったのか判断できないため、盲目に返還を要求できない。だが、日本の皇居に所蔵されている中国の文化財に関しては、日本が略奪したという証拠が大量に残されている。さらに、日本にある中国の文化財は歴史的価値が高く、海外に流出した中国の文化財の中でも非常に重要なものであるため、我々も優先的に対応している」

王氏は日本ネットでの反応に対し、「日本人が日中友好を望み、日本の印象を良くしたいと思うのなら、中国から略奪した文化財の返還を促すべきだ。『鴻臚井碑』が返還された際には、中国に訪れ、日本では見ることのできない中国の国宝をぜひ観覧してほしい」とメッセージを送った。(翻訳・編集/内山)

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