韓国政府が中国重視をアピール、朴大統領の側近を駐中国大使に=初の軍出身者―韓国メディア

Record China    2015年2月18日(水) 3時38分

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15日、韓国の次期駐中国大使に前国家安保室長の金章洙氏が内定した。軍出身者の駐中国大使は国交樹立以来初となる。韓国政府は、中韓の協力関係の重要性から、大物を起用する必要があったと説明している。資料写真。

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2015年2月15日、韓国・聯合ニュースによると、韓国の次期駐中国大使に前国家安保室長の金章洙(キム・ジャンス)氏が内定した。今年上半期には正式に就任する。韓国政府は、中韓の協力関係の重要性から、大物を起用する必要があったと説明している。16日付で環球時報(電子版)が伝えた。

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金氏は陸軍出身で、中韓国交樹立以来、軍出身者の駐中国大使は初となる。国防長官や安保室長などの要職を歴任したほか、中国側の重要人物ともたびたび接触している。2012年の大統領選挙では、安保分野のブレーンとして朴槿恵(パク・クネ)現大統領を支援し、大統領府国家安保室長に就任したが、2014年に起きたセウォル号沈没事故での政府の初動対応が不適切だった責任により更迭されていた。

金氏の駐中国大使内定について、韓国紙・国民日報は社説で、「朴大統領は側近を中国大使に任命することを好む」と指摘し、「権寧世(クォン・ヨンセ)現駐中国大使や金氏はいずれも朴大統領の側近で、身近な人物を派遣することによって、韓国が中国を重要視していることをアピールしている」と伝えた。一部の専門家は、朴大統領の対中外交は側近を大使として送り込むことで親密さを示すことがパターンとなっているが、米国には専門的な外交官を派遣するのが通例になっていると指摘している。

しかし、異なる見方もある。最大野党・新政治民主連合のスポークスマンは15日、軍出身の金氏は北朝鮮に対して強硬な姿勢を示しており、中韓外交に不利益となりかねないと話した。韓国紙・ヘラルド経済は、金氏が2007年に国防長官として北朝鮮の故・金正日(キム・ジョンイル)総書記と会談し、握手した際に頭を下げなかったことを伝えている。

なお、今回の外交人事では、駐ロシア大使も交代される見通しで、魏聖洛(ウィ・ソンナク)現大使は第2次世界大戦勝利70周年式典が行われる5月まで留任されるとみられている。(翻訳・編集/岡田)

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