廃屋に出現した芸術作品、アートな落書きがたった一晩で当局に破壊される、ネット上は抗議の嵐―中国

Record China    2015年1月27日(火) 16時35分

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25日、強制立ち退き処分で上海市当局に取り壊された家屋の壁に突如現れた落書きが「美しい」と話題になったが、わずか1晩で当局によって破壊されてしまった。

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2015年1月25日、強制立ち退き処分で上海市当局に取り壊された家屋の壁に突如現れた落書きが「美しい」と話題になったが、わずか一晩で当局によって破壊されてしまった。中国紙・新聞晨報が伝えた。

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上海市の中心部にある康定路600弄は、都市開発による立ち退きで取り壊された家屋が多い場所だ。そこに残った壁や門を利用して、中国とフランスのアーティストが昨年末に2日間かけて約10カ所に芸術性の高い落書きを制作。この落書きが「素晴らしい」とネット上で評判になり、中国各紙が今月23日に写真入りで紹介するまでになった。

24日朝、削られたり、上から泥を塗られたりして落書きがすべて上海市当局によって消されているのを市民が発見。落書きを見るために廃墟を訪れる市民や観光客が増えていることから、安全性に問題があるとの理由で当局がこれを処分したからだ。ネット上には上海市当局への抗議の声が集まっている。

「市当局は何を恐れているんだ?まさか廃墟で将棋倒しが起こるとでも?」

「強制立ち退きや取り壊しに反対する市民の声を恐れているんだろ」

「一般人が何かをすれば、すぐに脅威に感じて抑え込もうとする。たとえそれが芸術でもね」

「安全性の問題ではないことぐらいばかでもわかる」

「指導者が気に入れば芸術、気に入らなければただのごみ」

「本当に危ない場所だったよ。壊さないで立ち入り禁止にすればよかったんだ」

「いやいや、中国人の資質を考えれば、立ち入り禁止にしてもムダだね。落書きがなくならないとみんなが押し寄せるよ」(翻訳・編集/本郷)

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