2015年1月19日、中国陝西省西安市内を走るバスの車内で、財布を盗まれた外国人男性が犯人と思われる男を殴打。すると財布はもともとあったバッグのなかに戻っていた。20日付で中国メディア・華商網が伝えた。

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中国のインターネット掲示板への書き込みによると、満員のバスの車内で、1人の外国人男性が中国人の中年男をつかんで「財布を返せ」と大声で怒鳴っていた。周囲の乗客の話では、外国人のウエストポーチが人の波に押されて背中の方に回ってしまい、そこをスリが狙ったという。外国人は怒りを爆発させながら中年男の顔を何度も殴ったため、男の頬や首はたちまち真っ赤になった。すると、いつの間にか外国人のウエストポーチの中に財布が戻っていた。形勢不利とみた男のスリ仲間が、外国人の財布を戻したようだ。このバスには男性の乗客も多数乗っていたが、外国人観光客と中年男の間に入り、事情を聞こうとする乗客は1人もいなかった。

この書き込みに対し、中国のネットユーザーからは「外国人だからできること。俺なら怖くてできないね」「外国人は正義を貫いただけ。中国人はもう何も感じないんだ」「スリも悪いけど、知らん顔する中国人にも腹が立つ」「この外国人が警察官になったらいいのに」「西安は治安が悪すぎる！どこに行ってもスリだらけだ」といった意見が寄せられた。（翻訳・編集/本郷）