2015年1月8日、豪紙シドニー・モーニング・ヘラルドによると、オーストラリアで9日から開催されるサッカーのアジアカップに出場する北朝鮮チームに、北朝鮮サッカー協会は「必ず勝ち進め！」との至上命令を下したという。中国紙・労働報が伝えた。

【その他の写真】

北朝鮮はグループBで、中国、サウジアラビア、ウズベキスタンと対戦。中国とは18日に戦う。北朝鮮の選手は6日に豪州入りした。アジアサッカー連盟のスタッフは北朝鮮選手たちが宿泊するホテルで出迎えたが、選手たちの表情は硬く、ピリピリしたムードが漂っていた。選手たちはホテル到着後すぐに練習を開始。笑顔も私語もない静かな練習風景に多くの地元メディアが驚いていた。

北朝鮮チームは練習以外の日程をすべて拒否。メディアの取材も一切断っている。北朝鮮サッカー協会は「アジアカップで優勝することが選手たちの任務だ」と断言する。さらに選手たちに対しては「弱い中国チームに負けることは許されない。絶対に勝て！」との至上命令を下したという。

この報道に中国のネットユーザーは「日本や韓国に負けたくないのはわかるが、中国までとは！」「大丈夫。中国サッカーのレベルは低いから」「中国選手は金のためにサッカーをするが、北朝鮮の選手は命懸け。どちらが勝つかは火を見るよりも明らか」といったコメントを寄せている。（翻訳・編集/本郷）